都立家政南口歯科 院長の來山修三です。

今あなたは、歯科医師として自分にピッタリの職場を探しているところだと思います。では、あなたは勤務する歯科医院に何を求めているでしょうか？

臨床の経験をたくさん積みたいという方もいると思いますし、インプラントをバリバリ打ちたいという方もいると思いますし、求めていることは人それぞれだと思います。そして、それぞれの歯科医院ごとに勤務医に求められることも違っていることでしょう。

では、都立家政南口歯科に勤務する歯科医師には、いったい何が求められているのか？

それは、街の歯医者さんとして患者さまの希望に応えることができる基本的なスキルとコミュニケーション能力です。

正直なところ、当院に訪れる患者さまのご希望にしっかり応えようと思ったら、難症例をバリバリこなせるような派手なスキルは必要ありません。

それよりも、患者さまのご希望をしっかり聴き、それを実現するためにはどうすれば良いのかという道筋をしっかり立て（治療計画の立案）、それをもとに患者さまと治療の内容・期間・成功率やリスクなどを十分に話し合った上で、治療を進めていくためのスキルとコミュニケーション能力が求められます。

一方で、当院の環境では少し難しい症例かもしれないなと考えた場合、患者さまの健康にとって専門医院での治療がベストかつ予知性が高いと判断した場合は、その道の専門医院へのご紹介を患者さまにご提案します。

自分が患者の場合、高度な専門的技術が必要な難症例や状態が悪く予知性が低い歯をどうしても保存したい場合には、専門医院での治療を希望すると思います。ですので、治療の難易度と患者さまの期待度を冷静に見極められることが、街の歯医者さんの重要なスキルだと考えています。

しかしながら、患者さまが当院での治療を希望される場合は、治療の成功率やリスクなどをよくよくご理解いただいたうえで、当院で治療させていただきます。

ですから、マイクロスコープ（Leica製）、口腔内スキャナー（iTero）、CT、ストローマンガイド（インプラントのサージカルガイド作製用ソフト）など治療に必要な設備やソフトは揃っていますし、今後も必要な道具や機材があれば積極的に購入していきます。

ただ、ときどき120点のホームランを打つことができる方よりも、いつも80点のヒットをコツコツ積み上げることができる方のほうが、当院のスタンスには合っていると思います。

逆に言えば、歯科医師としてのスキルに少しぐらい不安のある方でも、必ず基本を身につけることができる環境が当院にはあります。

患者さまとの信頼関係を大切にしながら、歯科医師としての基本的なスキルをしっかり身につけていきたいという方と一緒に仕事ができることを楽しみにしています。

医療法人社団千恵会
都立家政南口歯科
院長　來山修三